御山神社のブナ

御山神社社叢「森林浴の森」

御山神社社叢「森林浴の森」

 津幡町河合谷地区の下河合区に、ブナ林で有名な御山(おやま)神社があります。同神社の祭神は、伊邪那美命(いざなきのみこと)・宇迦之御魂命(うかのみたまのかみ)・伊波比主命(いわいぬしのかみ)・天照大神(あまてらすおおみかみ)・応神天皇(おうじんてんのう)・誉田別命(ほむたわけのみこと)です。1907(明治40)年に下河合・上河合・瓜生・牛首(木窪を含む)の4集落にそれぞれあった村の鎮守を「御山神社」に合祀(ごうし)し、村社としました。
 その昔、御山神社は赤倉山権現(あかくらやまごんげん)とも呼ばれ、加越能三州の鎮護神として七堂伽藍(しちどうがらん)が建ち並び、数十の僧房を持っているなど大変立派なものでありました。羽咋郡黒川、河北郡能瀬及び笠島、西砺波郡桜町の4カ所に華表(かひょう=鳥居・神社の門)を建てたといわれています。
 1584(天正12)年の末森城の戦いの後、能瀬の華表前で誤って落馬した佐々成政(さっさ・なりまさ)の怒りを買い、本社や堂塔、伽藍に火を放たれたため灰となりました。後に、加賀藩初代藩主前田利家(まえだ・としいえ)が末森城主奥村永福(おくむら・ながとみ)に命じて社殿を復興させたということです(河合谷地区の伝説「御山神社」の話より引用)。
 この御山神社に関して有名なのは、県指定の天然記念物であるブナ原生林です。10ヘクタールもある同神社の社叢(しゃそう=鎮守の森)には、ブナ原生林を始め、ヤブツバキやツクバネ、タガネソウ、ヤブコウジが生い茂り、「森林浴の森(緑豊かな森林に浸って、森林の香気を浴び、心身を鍛えるこ)」と呼ばれています。
 県内のブナ林は海抜500〜1,500メートルの比較的高い所にあるのが普通ですが、同神社の境内には海抜240メートルと比較的低所にあるにもかかわらず、直径70〜80センチのブナの大木がイヌシデに混って安定したブナ-イヌシデ混合林を形成しています。
 このことは、かつてブナが低い標高にまで分布していたことを示しており、県内におけるブナの分布上からも極めて珍しく、人里近くでこれだけの規模の自然林は学問的にも貴重な存在となっています。
◆1991(平成2)年3月22日 石川県文化財(天然記念物)指定
◆1997(平成8)年4月22日 石川の森50選に指定

所在地 〒929-0305 石川県河北郡津幡町字下河合ツ60
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アクセス 津幡町市街地から県道59号線に入り、かほく方面に進みます。「英田北」交差点で右折し、県道221号線を河合谷方面に進みます。そのまま道なりに進み、興津峠を越えると、国道471号線に入る三叉路に出ます。そこを右折し、しばらく行くと、右手に見える「三国山キャンプ場」の道路標識に従って右折します。そのまま山道を上っていくと、左手に「御山神社」の鳥居が見えます。



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