三国山社

三国山々頂の「ごんげん様」

三国山々頂の「ごんげん様」

 石川県森林公園の三国山キャンプ場がある三国山(みくにやま)は、津幡町英田地区の興津区と同町河合谷地区の下河合区、及び小矢部市の嘉例谷(かれいだに)にまたがる標高 323.7メートルの山で、その名は加賀・能登・越中の三国にまたがることに由来します。
 山頂には、「ごんげん様」と呼ばれる三国山社(みくにさんしゃ)の鳥居と小さな祠(ほこら)が建っています。大山祇命が祀(まつ)られ、古くは加越能の山麓八カ村の守護神でした。1584(天正12)年の佐々成政(さっさ・なりまさ)軍の兵火で焼失し、ご神体は下河合の赤倉山権現(あかくらやまごんげん=現御山神社)に移されました。現在の祠の石像は、その刻銘から、1860(安政4)年に八ノ谷村の源右衛門が世話人となって安置されたことが分かります。
 毎年7月15日に、三国山から麓の集落に流れる水の恵みに感謝し、五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る三国山社の祭礼が行われます。三国山を取り巻く加越能の3集落が、毎年交代で祭礼を行う珍しいしきたりが残っています。また、祠の「ごんげん様」を後ろに向けると、必ず雨が降るという言い伝えが残されています(河合谷地区の伝説「三国山」の話より引用)。

所在地 〒929-0305 石川県河北郡津幡町字下河合
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アクセス 津幡町市街地から県道59号線に入り、かほく方面に進みます。「御門」交差点で右折し、県道221号線を河合谷方面に進みます。そのまま道なりに進み、興津峠を越えると、国道471号線に入る三叉路に出ます。そこを右折し、しばらく行くと、右手に見える「三国山キャンプ場」の道路標識に従って右折します。そのまま山道を上っていき、左手に見える「御山神社」の鳥居の前を過ぎると、左側に「三国山山頂」に続く参道入口に鳥居が立っています。そこから山道を上っていくと、左手に「御山神社」に続く山道が見えます。そこを過ぎてさらに上ると、右側に駐車スペースの広場があります。そこに車を停め、「三国山山頂」の案内版に従って、山道の丸太の階段を登っていくと、三国山山頂に着きます。



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