瓜生旭昇会「黒獅子」

瓜生旭昇会「黒獅子」

瓜生旭昇会「黒獅子」

 通称「黒獅子」と呼ばれ、現在は獅子を出していない。
 獅子頭は、1951(昭和26)年に造られたもので、作者は富山県井波の野村清雲氏である。蚊帳は、麻布で牡丹をあしらい、巻毛模様がほどこされている。胴張りの竹(胴竹)を3本入れ蚊帳の内側で縛り、尾は3メートル余の竹に赤く染めた1メートル余の苧麻をつけた。
 頭振り(頭持ち)は白シャツに水色の腰巻、手繰りに赤字に黒で矢ジリをあしらった懸帯をつけ、脚絆に白足袋・草鞋をはき、蚊帳の先端を縛って襷がけにし体につけた。一方、棒振りは、藤づるで作った棒を持ち、シャンガン(赤熊冠)を被り「瓜」をあしらった胸当てに花柄の着物を着て手甲をし、赤の大襷をつけ、つなぎモンペ、脚絆に白足袋・草鞋をはいた。
 棒振りの流技は越中獅子の流れを汲むもので、棒と薙刀があり、故松田善三郎氏が金沢から習ってきたと言われている。
 囃子は5種類あり、神社や家々の出入りには「フリツケ」、町廻りの時には「道中バヤシ」、演技する時は「七五三」「ヤツブシ」「五三」を演奏する。囃子方は、小・中学生と決まっており、絣の着物に手ゴテ(腕ヌキ)、カッコ笠(編笠)をつけ、笛4、5人(男女)、太鼓2人(男)、鉦1人(男)が獅子の前方で演奏した。
 家々からの獅子舞の花(祝儀)には「目録一ツ、金貨一封御酒肴ハ沢山、人気ハ栄当栄当マタ栄当、右ノダンナ様ハ○○様ノ御贔屓トアッテ、ワレワレ旭昇会一同ニ下サル」と言上した。

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