教願寺梵鐘

津幡町文化財指定の「教願寺」梵鐘

津幡町文化財指定の「教願寺」梵鐘

 津幡町倶利伽羅地区の竹橋(たけのはし)区に、梵鐘(ぼんしょう)で有名な教願寺(きょうがんじ)があります。かつての竹橋宿は、加賀藩の参勤交代の宿場町として栄え、村の真ん中を歴史国道「北陸道」が走っています。その沿道から同寺の参道が続いています。
 梵鐘は鋳銅(ちゅうどう)製で、総高123センチ、口径67.5センチ、縦帯に六字名号が陽鋳(鋳型の段階で文字を彫る)されています。宮崎彦九郎義一(初代寒雉=かんち)の作品で、石川県下で20余り残っている作品の1つです。寒雉の円熟期の作品として注目されています。
◆1973(昭和48)年4月1日 津幡町文化財(工芸品)指定
 天文年間(1532〜1555年)の創建と伝えられている教願寺は、室町時代の釈迦如来立像を所蔵し、山門(間口約8メートル、扉口2.4メートル)は近世の建築といわれています。
宮崎寒雉:江戸中期の釜師。宮崎家は代々、能登国仲居村(石川県鳳至郡)で鋳物業を営んでいたが、天正年間(1573〜1592年)に前田利家に招かれ、金沢に移った。前田家の兵器や鳴物(なりもの)類を鋳造していたが、のちに茶の湯釜を作った。子孫は代々寒雉を名のり、現在に至る。

所在地 〒929-0426 石川県河北郡津幡町字竹橋ア10
お問い合わせ先 教願寺
電話番号 076-288-1087
ホームページ
アクセス IR津幡駅から「津幡駅前」交差点を右折し、県道59号線に入ります。「白鳥橋詰」交差点を右折し、「浅田陸橋」を越えると、「浅田」交差点に出ます。そこを左折し、県道215号線を進みます。「竹橋」交差点を過ぎ、次の三叉路を右折すると、「竹橋宿」に入ります。集落の真ん中を走る歴史国道「北陸道」を進むと、左側に「教願寺」に入る参道があります。



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