倶利伽羅権現石殿附石段

国見山山頂に祀られた「倶利伽羅権現石殿」

国見山山頂に祀られた「倶利伽羅権現石殿」

 石川県と富山県の県境に位置する国見山(くにみやま)山頂(標高277メートル)に、加賀藩5代藩主前田綱紀(まえだ・つなのり)が寄進した4社の石殿が祀(まつ)られています。背面に「延宝五年、四社建立、松平加賀守綱利公、九月八日」と刻まれており、1677(延宝5)年に綱紀公によって建立されたことがわかります。手向(たむけ)神社の石堂神殿を加えて、五社権現(ごしゃごんげん)ともいわれています。
 歴史国道「北陸道」から山頂の石殿に続く表参道「百八坂」は、約45度の傾斜に108段と8段の石段が組まれています。石段には金沢城の石垣として使われた青戸室石(あおとむろいし)で造られ、江戸前期の数少い石造建築物として貴重なものです。建立当時は、倶利伽羅権現石殿も全て青戸室石で造られていましたが、2000(平成12)年に損傷の激しい部分が修復されました。
 「百八坂」と呼ばれる108段の急な石段は、人間には108の煩悩があり、この石段を踏むことによって凡夫(ぼんぷ)の煩悩が消滅し、清浄な身となって108段の先にある五社権現に礼拝することができるとされています。
◆1998(平成10)年4月20日 津幡町文化財(建造物)指定
 津幡町中条地区の潟端区にある加賀神社は、綱紀公を祀った神社で、綱紀公直筆の絵画や古文書、手紙、書状などを所蔵しています。
青戸室石:金沢市戸室地区で産出する石で、石質が硬い。
凡夫:欲望や執着などの煩悩に支配され生きている人間。

所在地 〒929-0413 石川県河北郡津幡町字倶利伽羅
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アクセス JR津幡駅から「津幡駅前」交差点を右折し、県道59号線に入ります。「白鳥橋詰」交差点を右折し、「浅田陸橋」を超えると、「浅田」交差点に出ます。そこを左折し、倶利伽羅方面に進み、「坂戸」交差点を過ぎると、「倶利迦羅不動寺3km」の案内版が立つ三叉路に出ます。そこを右折し、倶利伽羅峠に続く上り坂を進んでいくと、山森集落の入口で、この坂道は歴史国道「北陸道」と重なり、倶利伽羅山頂まで続きます。山森、倶利伽羅の集落を過ぎ、左手に見える「倶利迦羅不動寺」をさらに過ぎると、左側に「倶利伽羅権現石殿」に続く「百八坂」があります。街道を挟んで向かい側には、「倶利伽羅公園」の駐車場があります。また、「倶利迦羅不動寺」入口横に建つ、同石殿の鳥居からも行くことができます。



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