大桜と蓮如堂



 津幡町倶利伽羅地区の材木区に、蓮如上人(れんにょしょうにん)にまつわる伝説が残っています。上人の叔父、如乗(にょじょう)が創建した本泉寺(ほんせんじ=金沢市二俣)を拠点に、上人は加賀・越中の布教活動を展開したとされています。材木は、森本(金沢市)から桝山峠(小矢部市)までを結ぶ「田近越」と呼ばれる古道の沿道にある村でした。近隣の相窪(あいくぼ)村で創建され、後に横根村に移った乗光寺(じょうこうじ)に、応仁の頃(1469〜1476年)蓮如(れんにょ)が一時滞在し、この田近越を通じて越中までの教線(きょうせん=宗教の教えを広める)を拡大したといわれています。
 二俣(ふたまた)の本泉寺に滞在していた蓮如上人が、俵から材木へ向かっていた時、途中の山道でちょうど昼になりました。上人は道端に腰をおろし、飯を食べようとしましたが、ハシを用意していないのに気がつき、山桜の枝を折ってハシにしました。
 上人はそのハシを地面にさして行きましたが、やがてそのハシは桜の大木となり、開花時には河北潟や海で漁をする舟からも見えたということです。この大桜は明治の頃に枯れてしまったので、地区の人たちは蓮如堂という小さな御堂を建て、毎年4月14日の蓮如忌にお参りしています(倶利伽羅地区の伝説「大桜と蓮如堂」の話より引用)。
 津幡町には、真宗王国北陸の基礎を築いた蓮如上人の布教の足跡が数多く残されています。なかでも、同地区の南横根区や笠谷地区の笠池ケ原区には、同様の伝説が残っています。

所在地 〒929-0435 石川県河北郡津幡町字材木
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アクセス JR津幡駅から「津幡駅前」交差点を右折し、県道59号線に入ります。「白鳥橋詰」交差点を右折し、「浅田陸橋」を超えると、「浅田」交差点に出ます。そこを左折し、県道215号線に入ると、すぐ右側に「萩野台小学校」の案内板が見えます。そこを右折し、県道212号線に入り、仮生でY字路を「材木」方面の右側に進みます。



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