聖徳山光楽寺の聖徳太子像

聖徳太子にまつわる伝説が残る「光楽寺」

聖徳太子にまつわる伝説が残る「光楽寺」

 津幡町笠谷地区の吉倉区に、明応年間(1492〜1501年)の創建と伝えられる「聖徳山光楽寺(しょうとくざんこうらくじ)」があります。寺名から分かるように、同寺には聖徳太子にまつわる伝説が残っています。
 その昔、ある男が聖徳山光楽寺の聖徳太子像を盗み出そうと、夜中ひそかに本堂に忍び込み、像を背負って夜道を急いで逃げていきました。歩き疲れて一休みしようと、腰を下ろした頃は夜明けに近かったらしく、当たりを良く眺めて見れば、そこは本堂の片隅だったので、驚いて像をおいて逃げました。
 また、ある時、宝達でこの像をお招きして法要を務めようとしたことがありました。厨子(ずし)を背負って興津を越え上大田まで行きましたが、そこからは下り道であるにも関わらず、どうにも重くて一歩も足を出すことができなくなってしまいました。途方にくれて引き返そうとすると、急に軽くなりました(笠谷地区の伝説「聖徳太子」の話より引用)。
 この聖徳太子像は、1888(明治21)年に惜しくも火災に遭い、お堂とともに焼けてしまいました。焼失した像は木像でしたが、現在は石像で復元されています。
 津幡町英田(あがた)地区の領家(りょうけ)区にある広済寺(こうさいじ)にも、同様の聖徳太子にまつわる伝説が残っています。
厨子:仏像・経巻を安置する両扉の箱

所在地 〒929-0466 石川県河北郡津幡町字吉倉ナ53甲
お問い合わせ先 光楽寺
電話番号 076-287-1413
ホームページ
アクセス 津幡町市街地から県道218号線を鳥越方面に進み、右手に「JA石川かほく津幡東支店」がある交差点を左折し、県道219号線に入ります。河合谷方面に向かって進み、吉倉集落の入り口で「大熊(小熊)」の道路標識に従って左折します。左手の八幡神社を過ぎてしばらく行くと、右手に入る細い道が見えます。そこを右折し、すぐに左折すると、「光楽寺」の境内に着きます。



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