倉見鉱泉

平家伝説が残る「倉見鉱泉」

平家伝説が残る「倉見鉱泉」

 津幡町笠谷の温泉施設「ウェルピア倉見」は、1874(明治7)年に開湯した倉見鉱泉を利用しています。同敷地内の駐車場脇にある源泉の傍らには、源泉を守るかのように小さな祠(ほこら)が建っています。赤黒い色の源泉には、平家の落人にまつわる伝説が残されています。
 同施設の裏山にある専修庵(せんしゅうあん)をさらに山あいに入ったところに、切り旗(キリバタ)ヶ丘があります。一説によると、平家の落人がそこで旗を切られ、平地に降りてきて、源泉がある辺りで死んだといわれています。その時、武者から流れ出た血によって、源泉が赤黒く染まったと伝えられています。
 津幡町には、平家伝説が数多く残っています。河合谷地区の牛首(うしくび)・木窪(きのくぼ)の両区を始め、津幡地区の通称「平谷(へいだん)」や英田(あがた)地区の菩提寺区は、倶利伽羅源平合戦に敗れた平家の落武者が村の開祖と伝えられています。菩提寺から近い「上矢田温泉・やたの湯」は、木曽義仲(きそ・よしなか)に敗れた平維盛(たいらのこれもり)がこの湯を見つけ、傷を癒(いや)したのが始まりとされています。

所在地 〒929-0455 石川県河北郡津幡町字倉見ソ1
お問い合わせ先 ウェルピア倉見
電話番号 076-288-2100
ホームページ http://www2.spacelan.ne.jp/~welpia/
アクセス 津幡町市街地から県道218号線に入り、鳥越方面に向かいます。左手に見える「倉見口」バス停を過ぎると、Y字路に出ます。そこを「津幡運動公園」方面に右折し、「杉瀬境橋」を渡ってすぐに左折します。そのまま県道218号線を直進し、しばらく行くと、右手に「ウェルピア倉見」が見えます。その手前の横の細い道を入り、「専修庵」に続く石段を上ります。「専修庵」横から裏山に続く山道を登っていくと、「切り旗ヶ丘」に着きます。



その他のキーワード
関連する観光スポット
関連する観光イベント