大国主神社の宝塔

大黒主神社境内に建つ中世の「宝塔」

大黒主神社境内に建つ中世の「宝塔」

 津幡町笠谷の鳥越弘願寺(とりごえぐがんじ)跡にある大黒主(おおくにぬし)神社境内には、中世の宝塔(ほうとう)が残っています。安山岩でできた宝塔は、相輪(そうりん)の上部が欠失したため、現在の高さは148.5センチです。四方に扉型を彫刻した塔身や、六角型の屋根に垂木(たるき)が刻まれた形状から、室町時代中期のものと考えられています。県下では他に例のない、中世の宝塔の資料として極めて重要なものです。
 同神社の祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)で、その創立年代は不詳ですが、1873(明治6)年6月に村社となりました。
◆1989年(平成元)年4月1日 津幡町文化財(建造物)指定
宝塔:密教と関わり合いの深い供養塔の一種。
相輪:五重塔など仏塔の最上部にある金属製の部分。
垂木:屋根の板(野地板)のすぐ下に入れる部材のこと。屋根の下地板である野地板を支える。

所在地 〒929-0465 石川県河北郡津幡町字鳥越ニ109
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アクセス 津幡町市街地から県道218号線を鳥越方面に進み、笠野トンネルを抜けて七黒に入ると、右手に「JA石川かほく津幡東支店」がある交差点に出ます。その交差点を直進すると、すぐ左手に見える「鳥越弘願寺跡」の案内板に従って左折し、50メートルほど進むと、左手に「大黒主神社」の鳥居が見えます。



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