薬師堂

伝説が残る「薬師堂」

伝説が残る「薬師堂」

 津幡町笠谷地区の鳥越区からさらに山あいに入って行くと、のどかな山里の風景が広がる中に宮田区があります。この集落には、古くから伝わる伝説「精舎池(せいじゃいけ)」の小さな祠(ほこら)「薬師堂」が残っています。
 その昔、日照りが続いた年、一人の年老いたお坊さんが宮田に現れ、一夜泊めて欲しいといいました。村人は蚊やりをたき、うちわであおぐなど、親切にお坊さんをもてなしました。
 翌朝、お坊さんはお礼だといって、杖で「この場所を掘れば水が出る」といったので早速掘ったところ、水が勢いよく湧き出ました。ふと気がついてみると、お坊さんはどこへ行ったのか姿が見えませんでした。そこで、村人たちはそのお坊さんの姿を石に堀り、この泉の辺りに祠を建て、毎日、礼拝しました。
 その後、どんな時でも水は切れることなく、飲むと病気が治り、特に皮膚病に効くと伝えられています。後にこの池の中から石の像が上げられ、1912(大正元)年に村人はお堂を建てて「薬師堂」と名付けました(笠谷地区の伝説「精舎池」の話より引用)。

所在地 〒929-0451 石川県河北郡津幡町字宮田
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アクセス 津幡町市街地から県道218号線を鳥越方面に進み、鳥越の次の集落、蓮花寺から宮田に向かう道を右折します。そのまま進むと、左手に見える「宮田」バス停前の畑の一角に、「薬師堂」の小さな祠が建っています。



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