山王神社の老杉

天狗伝説が残る「山王神社」

天狗伝説が残る「山王神社」

 津幡町英田(あがた)地区の能瀬区にある日吉神社は、古くは「山王さん」と呼ばれ、1587(天正15)年8月に内灘の小濱(おばま)神社より遷座(せんざ=神仏の座を他の場所に移すこと)されました。同神社の祭神は、大己貴命(おおなむちのみこと)・大山咋命(おおやまくいのみこ)です。拝殿内には「倶利伽羅合戦図屏風」(倶利伽羅神社所蔵)で有名な能瀬出身の絵師、池田九華(いけだ・きゅうか=1809〜1881年)が1866(慶応2)年に描いた屏風絵馬が保存されています。また、境内には天狗伝説にまつわる老杉がありましたが、1961(昭和36)年頃に台風で倒れてしまい、現在は残っていません。
 かつての山王神社の境内には、周囲8メートル、高さ20メートル程の杉の老木があり、四方に枝が伸び、境内を覆っていました。黄昏(たそがれ)時や夜などにお宮さんの前を通ると、バリバリとかボキボキ、ドシンと枝が折れて落ちる音がしました。夜明けを待って見に行きましたが、折れた木どころか枯れ枝1本落ちていなかったそうです。
 また、ある月夜の晩、お宮さんの前を通ると、にわかに暗くなって大粒の雨がバラバラ降ってきたので、この幹に身を寄せていると、やがてザァ−と雨の落ちる音がしました。しばらくすると音が止んだので、木の下から抜け出しましたが、雨の落ちた様子もありませんでした。村人たちはさてはまた、天狗のいたずらかと身の毛がよだち、一目散に我が家へ帰ったそうです(英田地区の伝説「山王神社の天狗」の話より引用)。

所在地 〒929-0319 石川県河北郡津幡町字能瀬ヤ46
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アクセス 津幡町市街地から県道59号線に入り、かほく方面に進みます。左側に加茂遺跡がある交差点(国道8号線の高架下)を過ぎ、さらに進むと、右側に英田郵便局がある「英田」交差点に出ます。そこを左折し、2つ目の三叉路を右折します。能瀬川に架かる「領家橋」を渡ってすぐ左折すると、右手に「山王神社」が見えます。



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