おまん伝説

倶利迦羅不動寺境内に安置された「おまん地蔵」

倶利迦羅不動寺境内に安置された「おまん地蔵」

 津幡町倶利伽羅地区の北横根区に、町おこしに一役買っている津幡町特産「おまん小豆の里」のモニュメントが建っています。おまん小豆は1粒の大きさが4ミリ程度と小粒で、表面は黒く中身が乳白色で、古代小豆といわれています。秋には1つの房に4、5粒が結実し、種子を飛散する力が強いのが特徴です。おまん小豆が自生する同区など小矢部市との県境の山間部では、小豆の名の由来となったおまん伝説が残っています。
 藩政期に西砺波郡埴生村のため池「埴生の大池」の堤防が崩れて、付近の田んぼが水没し、家まで流される大災害が相次ぎました。当時、埴生村大字綾子村の村役だった八十嶋家のお手伝いとして働いていたおまんという娘が、この決壊を食い止めようと、堤防工事で人柱(ひとばしら=工事の無事を祈るため、建造物の基礎に生贄として埋められる人)となりました。以来、決壊はなくなり、無事に米が収穫できるようになりました。おまんが生前に腰にぶら下げていた籠から小豆が落ちて大池の縁に自生したいわれ、農民たちはこの小豆に娘の姿を重ね合わせ、感謝を込めて「おまん小豆」と呼ぶようになったといわれています。倶利迦羅不動寺境内には、おまんを偲(しの)ぶ地蔵が安置されています。
 八十嶋家の子孫である中多弘氏は、「おまん小豆の会」会長を務めています。おまん小豆の特産化に向けた商品開発に欠かせない収穫量確保のため、栽培に適した寒暖差の大きい中山間地で良質なおまん小豆の生産量拡大に尽力しています。
 おまん小豆には活性酸素を除去し、老化を防ぐ効果があるポリフェノールを通常の小豆より豊富に含むことが分かっています。「おまん小豆の会」が商品化した「おまん小豆茶」や「おまん小豆アイス」は、同町庄のおまん小豆の茶屋「笑み」や同町加賀爪の加賀藩たかくら、同町竹橋(たけのはし)の倶利伽羅塾でご購入いただけます。

所在地 〒929-0432 石川県河北郡津幡町字北横根ハ171
お問い合わせ先 「おまん小豆の会」会長 中多弘さん
電話番号 076-288-0232
ホームページ
アクセス JR津幡駅から「津幡駅前」交差点を右折し、県道59号線に入ります。「白鳥橋詰」交差点を右折し、「浅田陸橋」を超えると、「浅田」交差点に出ます。そこを左折し、県道215号線に入ると、すぐ右側に「萩野台小学校」の案内板が見えます。そこを右折し、県道212号線を進み、仮生でY字路を左折すると、県道214号線に入ります。そのまま道なりに進み、相窪を過ぎ、北横根に入ると、左側に「おまん小豆の里」のモニュメントが建っています。
北横根から倶利伽羅不動寺に行くには、集落を抜けて四差路を左に曲がり、大窪を過ぎると、倶利伽羅に着きます。集落入り口のT字路を右折し、坂道を上った左側に「倶利伽羅不動寺」があります。境内の「奥の院」の裏手右側に「おまん地蔵」があります。境内から小矢部市側を望むと、「埴生の大池」が谷あいに見えます。



その他のキーワード
関連する観光スポット
関連する観光イベント